院長コラム

2020.07.08 『銀イオン抗菌水の使用について』

当院では使用するすべての水に銀イオン抗菌水を使用しております。銀イオンはブドウ球菌やサルモネラ菌をはじめとする病原菌や、ポリオウィルス、ロタウィルスなどのウィルスに対しての効果が認められています。その他の特徴として次のことが挙げられます。

①除菌持続性
 Ag+は揮発しないため、長期間にわたり除菌効果が持続します。

②人体に優しい
 Ag+は無害無臭で飲んでも安心です。銀は食品添加物として認可されており、飲料水の除菌にも応用され、体内に取り込まれた
 銀は速やかに排出されることから、漢方なども含め、様々な分野に多く利用されています。

③脱臭効果
 排水溝などの水回りの防臭対策に効果的です。

④カビ、ヌメリ除去
 Ag+水を使用することでカビやヌメリなどの発生を抑制します。

また、一般的なコロナウィルスに対しては効果が確認されており、新型コロナウィルスに対しての効果は研究段階ですが、効果が期待されるということです。

当院では、銀イオン抗菌水の使用を含め、新型コロナウィルスの感染予防策を講じた上での通常診療を行っておりますので、ご不明な点などございましたらスタッフまでご質問下さい。


2020.04.15 『新型コロナウイルス対策について』

現在、新型コロナウイルス(COVID-19)が世界で猛威を奮い、感染拡大があらゆるメディアで連日報道され、増加の一途をたどる感染者数や政府による様々な自粛要請の発表により、皆様不安な日々をお過ごしのことと存じます。

当院におきましては、エアロゾル対策として口腔外バキュームの使用や光触媒フィルターを介した医療用空気清浄機の設置稼働、次亜塩素酸水の噴霧、アルコールや次亜塩素酸水による診療室・待合室の清拭、定期的な換気、待合室での待機時間の可能な限りの縮小等を行い、感染防止に最大限配慮した上での通常診療を行っております。(詳細はトップページの「新型コロナウイルス対策について」をご参照下さい。)

少し前の週刊誌で、免疫力を向上させる方法として口腔内の徹底的な清掃が取り上げられている記事を目にしました。歯周病と様々な全身疾患との関連は以前から学会等で指摘されており、患者さんの普段からのセルフケアが非常に重要です。通常の歯ブラシでの清掃に加え、ブラシが届かない歯と歯の間の掃除にはデンタルフロスの使用が有効で、さらに洗口剤も併用するとより高い清掃効果が期待できます。これらはインプラント治療を受けられた方にも共通することで、インプラントは虫歯にはなりませんが、清掃が不十分だと口腔内の細菌がたまり、インプラント周囲炎を惹起しますし、その細菌が体に流れて免疫の低下に繋がることもあります。

ご自身のお口の中の状態に合わせた適切なケアを行うことが重要ですので、ご不明な点などございましたらお気軽にご相談下さい。


2020.04.07 『インプラントの治療期間』

当院でのインプラントの治療期間についてお話させて頂きます。

通常、2ピースインプラントは次手術で顎の骨にインプラントを埋め込み、その後、2次手術によりアバットメント(芯棒)を立て、上部構造(被せ物)を装着します。

一般的な方法としては、1次手術後、インプラントの骨への結合を待つため、上部構造を被せるまでに待機時間を設けます。教科書的には上顎で6カ月、下顎で3カ月待つことになります。その後、2次手術を行い、芯棒を立て、その傷口がきれいになる2~3週間後に型取りをして仮歯を作り、問題がなければ上部構造を被せます。

これに加え、骨が非常に少ない方では骨造成術(骨をつくる手術)が必要となる場合があり、追加で長期の治療期間が必要となります。

骨や歯肉の状態が良ければ、埋入後数日~数カ月以内に仮歯を入れる「早期荷重」という方法が取られることも多くあります。
また、抜歯した直後にインプラントを埋め込む「即時埋入」という方法もあります。治療期間が大幅に短縮され、患者さんの手術の負担も減りますが、インプラントを固定するだけの骨が十分にあり、良好な歯肉状態が条件となります。

このように治療が長期に及ぶ場合もありますので、十分にご理解を頂いた上で治療を始める必要があります。歯科診療は患者さんと歯科医の信頼関係の上に成り立つものです。治療前にしっかり担当医と話し合うことが必要不可欠です。

なお、当院では、可能な限りの治療期間の短縮を目指し、健康状態、骨や歯肉の状態に問題がない方であれば1回法の手術を行い、術後、下顎で1.5ヶ月、上顎で3ヶ月後に上部構造の型取り、装着を行っております。


2020.03.24 『インプラントの種類・手術法(術式)の違い』

インプラントにはさまざまな種類がありますが、大きく分けると1ピースインプラントと2ピースインプラントに分類されます。アバットメント(被せ物のための芯棒)が取り外し可能か一体となっているかの違いです。1ピースインプラントは治療が簡便で早く、芯棒が外れることがないのですが、接着剤で被せ物を装着するので、被せ物の修理が困難です。2ピースインプラントの特徴を以下にまとめます。

・修理が比較的容易。

・ブリッジなどにおいて被せ物をつなげやすい。

・セメント止めとネジ止めが選択可能。

・(要介護、認知症高齢者に対して)インプラントブリッジからインプラントオーバーデンチャー(インプラントを用いた義歯)へ
 の設計変更が容易(義歯用のアバットメントへ変更が可能であるため)、口腔内の衛生を保つため、被せ物を外して、歯茎の中に
 眠らせることができる。

超高齢社会を迎えた現在、学会等では2ピースインプラントが主流となっています。

また、上部構造(被せ物)の固定方法にセメント固定とスクリュー固定があります。セメント固定はネジ穴が見えないため審美性に優れるのですが、被せ物が壊れた場合外しての修理が困難です。スクリュー固定は取り外しての修理が比較的容易ですが、 ネジ穴が見えやすいです。ネジ穴を見えにくくする角度付きのアバットメントもありますが、それでも見えてしまう場合には当院ではセメント固定で対応しています。

さらに、手術方法の違いに1回法と2回法があります。簡単にいえば、インプラントが骨と結合するまで歯肉(歯茎)をかぶせておくか、芯棒を立てておくかの違いです。2回法では骨と結合するまで余計な力がかかりにくいので骨が少ない場合に有効ですが、2回目の手術で芯棒を立てる必要があります。 これらのことを踏まえ、当院においては最近では基本的に2ピースインプラントで、骨や歯肉の状態が良好であれば1回法の手術を行っております。固定方法は前歯部でネジ穴が見える症例以外ではスクリュー固定としています。


2020.03.04 『インプラント治療を受ける前に理解しておいていただきたいこと』

インプラント治療を受けるにあたって、ご理解頂きたいことをまとめれば次のようなことがあります。

・歯根膜がないために食感がつかみにくい場合がある(石を噛んでいるようなどの訴えを経験したことがあります)。

・歯間に食べかすが残ることがある(歯間ブラシ等を使用して除去する必要がある)。

・上部構造をポーセレン(陶材)で治療した場合、カチカチ音がしたり、数年後に欠けたり、といった問題が生じることがある。

・義歯からインプラントにした場合、口全体の膨らみが小さくなる感じがある。

・歯冠形態は審美性はもちろん、清掃性も考慮した形態となるため、患者さんの思う理想の歯の形とは異なることがある。

・天然歯とインプラントをつないだブリッジはできないことから、患者さんのイメージする必要本数よりも実際には多くの
 インプラントが必要なことがある。

もちろん担当する歯科医はその都度できる限り対処しますが、上記の問題点が生じることがあります。インプラント治療を始める前にこれらの可能性について十分担当医と話し合い治療を進めていくことが重要であると考えています。


2020.01.22 『歯科インプラントがもたらす多くの恩恵』

インプラントの大きなメリットに、食べ物が美味しく食べられるようになるということがあります。食事は人生の大きな喜びの一つであり、食べ物をしっかり噛めることは全身の健康にもつながります。

見た目や美しさもまるで本物の歯のような自然な外観を取り戻すことができます。実際に治療を受けられれば、治療前後の表情の変化にすぐに気づかれるでしょう。口もとが変わるだけで顔貌がこれほど劇的に変わるのか、と驚かれるはずです。

このように生活の質を改善するために数々のメリットがあるインプラントですが、否定的な報道がなされたことがあり、不安を感じている人も少なくないようです(後のコラムでお話させて頂きます)。

もしかすると、あなたの周りに、以前のインプラント治療で苦い経験をした人がいて、「止めたほうがよい」とアドバイスするかもしれません。

かつて、インプラントの術式が確立しておらず、形状や材質もさまざまなものが提案されるという、まさに試行錯誤の時代がありました。その後、技術改良は進みましたが、インプラント治療をめぐる問題点はいまだに残されています。例えば、大学でのインプラント教育の遅れや学会におけるガイドラインの制定の遅れなどです。

インプラント治療は問題点もありますが、適応症例を見極めて適切に行えば、多くの恩恵をもたらし、長い期間自分で噛める状態を保ち、そのことを通して、全身の健康づくりにも役立つものだと私は思っています。


2019.12.25 『インプラントという選択』

前回のコラムで歯を失った場合の選択肢としてブリッジ、義歯を紹介しましたが、今回はもう一つの選択肢インプラント治療についてです。

歯の抜けた部位にチタン製の人工歯根を手術で埋め込み、被せもの(クラウン)を装着する方法です(インプラント治療では、クラウンを「上部構造」と呼びます)。現在主流のチタン製のインプラントは身体に優しく、骨と強固に結合し、顎の骨には噛み合せの刺激が伝わり、認知症予防にも効果があることが知られています。また、ブリッジや義歯と比べると、残っている健康な歯を削る量は少なく、バネをかけたりしないため、負担の程度は少なくなります。

残念ながら、インプラントも永久的な物ではありませんが、日々の清掃と定期的なチェックを継続することで長期的に良好な予後が期待でき、見た目も機能的にもほとんど天然歯と同様に食事を楽しむことが可能となります。

通常、インプラントを埋入した後、上部構造をかぶせる前に数ヵ月~1年の期間をおきます。骨の量が少ない場合には人工の骨やご自身の骨を利用して顎の骨を作る骨造成術が必要なこともあり、この場合は待機期間が長くなります。しっかりとインプラントと骨が結合したことを確認した後、2次手術にてアバットメント(芯棒の部分)を立て、仮歯で形や噛み合わせの状態をみて、最後に上部構造をかぶせます。上部構造はポーセレン(陶材)、金属、プラスチック、ジルコニアを単独、または組み合わせて作製されます。

さまざまなメリットのあるインプラント治療法ですが、誰もがこの治療を受けることができるとは限りません。歯周組織や骨の状態が良いことは必須で、全身の健康状態や服用薬剤によっては適応が難しい場合があります。また、健康保険が適応されず、経済的な問題もあります。ブリッジ、義歯、インプラントのどの治療方法が現在のあなたにあっているのか、ご相談ください。


2019.11.20 『歯を失ってしまったら』

う蝕(むし歯)や歯周病、事故などさまざまな理由で歯を失うことがあります。自分の歯をなくしたという事実は大変ショックでしょう。しかし、歯が抜けてしまったからといって、あなたの素敵な笑顔をあきらめる必要はありません。審美歯科治療には若々しい容貌と本来の歯の機能を取り戻すことができる様々な方法があります。

失った歯を修復するための治療法は、コアにクラウンを被せる方法(いわゆる差し歯)、ブリッジ、義歯(入れ歯)、インプラントに大別されます。

差し歯は歯冠(歯の頭の部分)だけ失い、歯根(歯の根っこ)が残っている場合に適応されます。歯根にコアという芯棒を立てて、その上にクラウン(被せもの)を装着するものです。歯根まで失ってしまった場合や歯根の状態が悪い場合には適応されません。

ブリッジは失った歯が少ない場合に多く適応されます。失った歯の両隣の歯を削って、歯のない部分にダミーの歯をつなげた橋渡しをしたクラウンをかぶせる治療法です。失った部分の前後の歯がしっかりしていないと適応が難しいことがあります。また、歯の
生えている方向によっては先行して神経を取る必要がある場合もあります。

歯を失い、歯科医院を訪れたら、歯科医師から「ブリッジはどうですか?」と勧められることが多いかもしれません。セラミック
ブリッジは見た目も天然歯に近くすることができ、機能的にも優れています。あなたの笑顔はまるで今まで、う蝕(むし歯)がなかったか、または歯を失ったことがなかったかのように美しく回復します。保険適応のブリッジは一部を除いて銀歯となります。

一方、多くの歯またはすべての歯がなくなった場合、作製するのが義歯(入れ歯)です。義歯には残っている歯にクラスプ(バネ)をひっかける部分床義歯(部分入れ歯)と歯が全てない時に吸盤のように吸着させる総義歯(総入れ歯)があります。義歯も噛むという機能や容貌を取り戻すことに有用ではありますが、自分の歯と比較するとやはり限界はあります。


2019.10.30 『歯を抜く前に知っておいてほしいこと』

う蝕(むし歯)や歯周病、歯の破折など、いろいろな原因によって歯を抜かなければならなくなることがあります。歯科医院に行き、「もう抜かなければなりません」と言われてショックを受けることもあるでしょう。「むし歯が深いから」「根っこの病気が
大きいから」と言われて抜かれた経験がある方も多いのではないでしょうか。

揺れが大きかったり、明らかに歯根が割れているケースでは歯を抜かなければならないことが多いです。しかし、時には患者様が
思われる見た目がきれいな歯を抜かなければならないと診断されることもあります。見た目がきれいでも、歯周病や根の先の病気で骨が溶けていると、膿んだ歯のバイ菌が全身に流れる可能性があり、早めに抜歯した方が良いとの考え方もあります。
また、アメリカや北欧では日本より抜歯の基準が低く、比較的早期に抜歯する傾向があり、それに倣った考えをもつ歯科医師であれば抜歯を勧めることが多いのかもしれません。可及的な保存を行うか、抜歯を行うかは歯科医師による解釈の違いが大きいところです。将来的なお口の中の見通しを立てつつ、患者様の希望を考えると私自身も判断に苦慮するときがあります。

私の知っている限りでは、健康な歯を無理に抜いてインプラントを勧める歯科医師はおりません。いきなり「抜きましょう」と言われ、不安に思った場合は、担当医にもう一度よく相談してみて下さい。どうしても抜かなければならない場合以外は可及的な保存の方法をきっと考えてくれるでしょう。

一度抜いた歯は二度と生えてきません。インプラント治療によりある程度機能・審美的に回復させることができるようになりましたが、自分の歯より良いものはありません。歯を抜くことに対して慎重な態度でいることも大切だと思います。


2019.10.16 『良い歯は健康のもと』

歯は健康と美しさを維持するうえで重要な役割を担っています。

健康の面でいえば、食事のとき、歯で良く噛むことは長寿の条件の一つと考えられています。歯が失われれば、食べられない物が出てくるため、栄養のバランスが崩れやすくなりますし、よく噛まないまま物を呑み込めば、消化器官に負担をかけることになります。

また、よく噛むことで、唾液の分泌が促されます。唾液には抗酸化作用や抗菌作用をもつ成分が含まれていることが報告されています。さらに、よく噛むことは脳の活性化につながり、認知症を予防するとも言われます。実際、歯が多く残っている人や義歯(入れ歯)でしっかり噛めている人は、認知症になるリスクが少ないとの報告があります。

もちろん歯を失うと容貌の変化も生じます。老若男女、誰しもできれば一生義歯など入れずに綺麗な自分の歯で過ごしたいと考えているのではないでしょうか。 つまりこれらから、歯が失われると、深刻な健康上の問題が引き起こされ、容貌も変化する可能性があるということです。


2019.08.28 『インプラントの難症例とは?』

インプラント治療は歯を失ったところに、ネジのようなもの(フィクスチャー)を顎の骨(歯槽骨)に埋め込む治療法です。なお、「インプラント」は日本語では「人工歯根」と訳されます。

人工の歯根を骨の中に埋め込むため、歯周病や加齢などで顎の骨(歯槽骨)が十分に残っていない場合には、すぐにインプラントを埋め込む事ができません。骨が非常に少ないところへのインプラント埋め込み(埋入)手術には、土台となる骨を誘導、移植するか、神経を移動する必要があります。当院では、特に難症例の場合には三井記念病院の津山医師、東京大学病院の西條医師を招聘し、骨移植を行わず土台部分の骨を形成するサイナスリフト法(上顎洞底挙上術)や、腸骨移植による骨造成術や下歯槽神経移動術を担当して頂いています。

2007年には東京の歯科医院でインプラント治療を受けた患者様が亡くなるという事態が起きてしまいました。私たちはこのようなことが起こらないように、術中に細心の注意を払うことはもちろん、術前にも十分なrisk/benefitの説明と話し合いを重ねて、ご納得頂いた上で最適の治療を進めていくことを最も大切にしています。


2019.08.07 『インプラント治療を提供できて良かった』

前回、前々回のコラムのように喜んで頂ける患者さんを見るたびにインプラント治療を提供できて良かったと心から思います。
今から約30年前、当院でのインプラント治療を開始したばかりの頃は、最新医療を徳島で提供したいという想いが先行していましたが、今はどんな最新の医療技術も設備も患者さんの求める生活を実現するための手段に過ぎないと思うようになりました。

噛むことによる刺激は認知症予防にも繋がるとの報告もあり、いつまでも健康でアクティブな生活を送れるようにするためには、何でもしっかりと噛んで食べられることが必要不可欠です。総入れ歯も良いのですが、口腔の複雑な動きの中ではどうしても動いて満足に噛めなかったり、樹脂という材料の特性上、経年劣化したりしてしまいます。
また、入れ歯の姿を他人に見られたくないという方も多くいらっしゃいます。自分の歯と同じような見た目で、しっかり噛めるインプラント治療は本当に意義深いと強く感じています。

インプラント治療は何もご高齢の方だけのものではありません。事故や虫歯のために歯を一部分だけ失った方にも有用な治療方法です。理由によらず、歯を失った方の生活を取り戻すことが出来る、それがインプラント治療です。


2019.07.31 『すばらしい患者さんとの出会い(2)』

前回のコラムに続き、もうひとりご紹介したい方がいらっしゃいます。この方は70代の女性の方です。下顎の入れ歯が動いて食事をすると痛いので、新しくしたいと来院されました。

作成時にはしっかりフィットしている入れ歯でも、時間と共に顎の骨がやせてきて、どうしてもずれてしまいます。インプラント治療も提案しましたが、費用面から保険の範囲で入れ歯を作ってほしいと強く希望されました。
総義歯(総入れ歯)を作成し、何度か調整を重ねるうちに、食事中の痛みはなくなったようですが、表情などからあまり満足されていない御様子でした。気になっていたところ、突然息子さんから電話が掛かってきました。息子さんは「費用は自分が責任をもって支払うので、母にインプラントを入れてあげて欲しい。」とおっしゃったのです。詳しくお話を伺ってみると、不便そうに食事される様子や、入れ歯を見られるのが嫌なのか、笑顔が減ったお母さんの姿がとても寂しく感じられたようです。

このような経緯があり、All-on-4によるインプラント治療を行ったところ、まるで自分の歯のように噛めると大変喜んで頂くことができました。総入れ歯が入っていた時とはまるで違う満足そうな表情がとても印象的で忘れられない患者さんとなりました。


2019.07.10 『すばらしい患者さんとの出会い(1)』

患者さんとの出会いは、私の喜びであると共に学びの機会になります。今も心に残る印象的な患者さんのお話をご紹介させていただきたいと思います。80代の男性の方です。最初に来院された時は足の手術をされたばかりで、歩行器を使っての歩行でした。あまりお元気そうではないように思いました。しかし、ご本人はとても意欲的な方で「人生は密度であり、歳だから仕方がないと諦めるのは嫌だ。」とおっしゃり、これからの人生を楽しむために色々な美味しいものを食べてみたいと強く希望されたため、インプラント治療を行いました。

インプラントを入れたことで、いろんな美味しいものを食べられるようになったと明るい表情で話されたのがとても印象的でした。手術の後も検診に来て下さりました。しばらくすると杖で来院されるようになり、やがて杖なしで通院をされるようになったのです。歯の検診だけでなく、足のリハビリも熱心にされていたようです。そのご様子を拝見して、人間は気持ち次第で元気になれると教えていただいたと共に、インプラントがご快復に役立ったのだと嬉しくてたまらない気持ちになりました。今では、奥さんとお二人で旅行もされ、その地の名物を食べ歩くことを楽しまれています。検診の際、私も各地のお土産を頂き、そのたびに喜びをかみしめています。それが何よりお元気の証拠なのですから、私も自然と笑顔になるのです。

「いくつになっても恋していたい・・・そういうあなたを全面的にサポートします。」

この当院のキャッチフレーズが浮かんだのも、患者さんの笑顔と土産話を聞いている時だったような気がします。


2019.06.26 『患者さんとの対話を大切にしています』

もともと私は人と話すことが得意な方ではなかったので、歯科医師になってすぐの駆け出しの頃は患者さんへの治療説明などは本当に苦労しました。しかし、苦手な中でも何とか分かってもらいたい一心で説明していくうちに、少しずつ患者さんから「先生を信頼しています。先生にお任せします。」といったお言葉を頂けるようになりました。そんな嬉しいお言葉を頂くことで、話す事への苦手意識より患者さんに納得して頂いた時の嬉しさが上回り、患者さんとコミュニケーションを取ることが楽しくなりました。

患者さんとの会話によって、歯科医という仕事の楽しさ、やりがいなどを分からせて頂き、それゆえに患者さんとの会話やコミュニケーションに重点を置いています。また、当院では、インフォームドコンセントを大切にし、患者様との対話の中から最適と考えられる治療法を提案し、ご納得頂けた上で治療を開始することを徹底しています。

これからも患者さんとの対話を大切にしたデンタルクリニックでありたいと思います。


2019.06.19  『院長コラム開始のお知らせ』

当院におきましては、昭和63年に開院し、皆様に支えられて今年で31年目を迎えることができました。患者様はもちろんのこと、当院に関わる全ての方のおかげであると日々感謝しております。

さて、今年は平成から令和へと元号が変わり、私どもも気持ちを新たに日々の診療に当たらせて頂いております。新たなスタートの一環として、当院のウェブページ内に「院長コラム」を作成しようと思いました。
インプラント治療のことや、日々の診療で感じたことなどを皆様に少しでもお伝えできればと考え、このコラムを始めることにしました。

定期的に更新する予定ですので、お時間ある方はご覧頂けますと幸いです。